猛暑を感じない南信州の住まい

温暖化の影響か、今年の猛暑はなかなか手強かったですね。

完全空調のビル内で御生活の皆様、
今回は南信州の猛暑対策例を御紹介・・・


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これは私共の事業所の外観
緑化が進み、すっかり植栽に包まれてしまいました。

もう緑化に対する「気合」は大変なものがあり、
土壌改良(炭まで投入)を入念に行い寒気対策、水やりを「これでもか」という位
行ったのであります。

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おかげ様で想像以上に成長し、現在はこんな感じ

市街地にみられるポット等を使用し商品化されたものでは
ありません。

ビダンカズラによる、本物緑化です。

事務所 緑化 003

上部には今は無き横軸回転窓のよるウィンド・キャッチャーを設置
オープンにすれば、外気がロフト越しに降下してまいります。


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室内からの風景です。
2階の事務所が30度でも、こちらは25~26度位
飛び込むと冷気がヒンヤリ、冷房不要、
南面に3M強の車庫があり、庇代わりをしているからか

仕事休憩時にゆったり横になれば肌寒い感触です


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こちらは、フルオープンの我が家の10畳続き間
庭の冷気がヒンヤリと流れてまいります。
140年間、なんら変わらない環境なんです。

養蚕盛業時には「お蚕様」の住家でした。
通風はお蚕様、人間にとっても大変重要な居住条件なんですね


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これは寝室上部にランマを取り付けた凡例です。
南信州の朝・夕は天竜川を介した河岸段丘の恩恵に預かり
大変涼しい・・・・いや寒いくらい

5cm開けるか10cm開けるか、就寝前に外気導入量を
判断します。

内部は冬期用に断熱襖をセッティング
エネルギー消費ゼロの天然エアコンなのだ


毎日、完全空調の仕事空間で仕事に励み
御自宅のお住まいもエアコンによる密閉状態では
ストレスが貯まります。

霞が関ビルを設計なさった池田武邦さんが、九州の大村湾に
お住まいなのは有名な話・・・・・

高層建築の設計者が自然との関わりを求め、伝統工法純木造の
平屋建
に暮らしていらっしゃいます。

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屋根は萱葺きで肥料等にも再使用可能との事
釘を使用しない伝統工法までは、なかなか出来ませんが
強い想いは伝わってまいります。

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(インターネット photoより)

このあたりが「信州森組」を結成した基点かな、

恵まれた南信州の自然環境の中、内外が一体化した住み心地のよい
「四季の移ろいとくらす住まい」を創出してまいります。