• お寺の耐震改修
    寺院の耐震改修はどの工法がベストか・・・・伝統工法を考慮した壁工法か、色々検討した結果、限界耐力計算に基づく耐震金物工法に落ち着きました。後期元文(1、541年)に建立された本寺院は、本堂焼失後、安永9年(1,780年)に再建され、240余年が経過した145坪の由緒あるお寺です。耐震改修後の本堂です。腰部は柱と土台部を耐震金物で繋ぎ、仕上げ材は桧本実板で覆っています。耐震壁の要をなす土壁パネルは、漆喰仕上げです...
  • 四国の見聞禄
    今回はNPOの仲間と、四国一周した時の体験報告です。1台の車に4人乗車の節約旅行でしたが、心に残る小旅行でした。高知県を走っていると、なにやら街並みがすっきりした集落に(電線等、埋設してたのかな)入りました。すこし走ると外壁にランダムに萱が配置された建物が現れました。そう、ここは隈さんの設計された建物が幾つも点在する「梼原町」だったのです。庁舎も見学し内部もじろじろ、巨大な木梁の架溝等を見ながら、「あーだ...
  • 【だいだらボッチ】30周年祝賀会に参加して
    先日、泰阜村を拠点に「子供達の体験学習」をテーマに活動する「だいだらぼっち」の30周年祝賀会に参加して参りました。「だいだらぼっち」とは、あの宮崎駿監督「もののけ姫」に登場する巨人の妖怪の事です。30年前、学校を出たばかりの情熱的な若い男・女のスタッフが空き家を借り、都心部の子供達と共同生活を送りながら、体験学習を開始したのが活動の起点なんです。現在だからこそ「体験学習」という言語が認知されていますが...
  • 鉄と木で創った「くすりやさん」
    小児科・整形外科・眼科等、多様なお医者さんが集う「飯沼クリニックビレッジ」内に建築された「S薬局本店」の改築工事です。ゾーン内の核的な施設になりますから、突出しない控えめ形態をイメージ、だがお子さんにもお年寄りにも親密感を持たれるよう素材・形態を選択しました。交差点からセットバック地点に建つ改築前建物風景視界での透過、角地の威圧感削減を考慮し、現在地に建築する改築案も協議しましたが、引っ越し・仮設店舗の問題を考慮し...
  • 立春のニ話題・・・古式お雛様と御柱祭り
    快晴日が続く四月の初旬、古式豊かなお雛様を蔵から運び出し、飾り付けてみました。なにやら私の母の母が、結婚時に実家に伝わるものを母の実家に持参したらしく、明治初期の作品らしいとの事。信憑性はともかく、私の大好きな「なんでも鑑定団」に以前出された同年代の物とほぼ同型です。竪・横とも45㎝以上あり、結構おおきい。久しぶりに対面し驚いた次第。早速、床の間に陳列してみました。背面の屏風は現代のもの。男雛・女雛...